asian gothic label presents SMOOTH LIKE BUTTER TOUR

moc orange/the band apart

moc orangeは、「今日はドライヴの日にするぜ〜(適当な和訳)」とかいう歌詞の曲が好きでした。5人編成。仲良さそうな小柄なアメリカ人バンド。原氏、荒井氏のが大きかったもん。(最後ハグしてた)ちょっと、変わった音が出てた。ネイティヴイングリッシュスピーカーが唄うときの「ae」という発音の高音の癖っつーのは、みんな一緒だなー、なかなか日本人には真似できんとか思いながら聞いてた。「人がいっぱいいると『holy shit』って言うんだよ」と薄い笑いをとってな。「holy shit」と言えば、「Back to the future」でマーティーが叫ぶ台詞で、「聖なるうんこだって!!何それー!!」と小坊の時にゲラゲラ笑ってたのを懐かしく思いだしました。まったく、ろくでもないことばかり覚えてるな。うんこって言っとけばテンション上がるところも20年前と変わらず。


さて、荒吐できちんと見て、「ななななな何このバンド!!」と感動して、機会があれば見ていたバンアパさんでしたが、今日が一番良かったし、今年のライヴで一番だったかもと思った。

演奏よし+歌よし+照明よし+観客よしとこの4点で満足。

音楽的なことはおいといても、照明はすごく落ち着いた色でまとめてあって、シンプルで嫌味がなくて、すごくすっきりして気に入った。自分は、精神的に未熟なので、その時々のライヴの感想が周りにいた人に左右されることがままあるのだけれども、今日は一瞬足りとも「ぬ?」と思わなかった。あんな前で、好き勝手踊れて、誰にも足踏まれない、誰の足も踏まないなんて状況はあんまりあることではないので、それも満足。踊り狂った。あとよこしまさがないのも大きいな、多分。経験値が少ないからへんなお客もよく分からないし。ところどころ鳥肌。あのライヴの素晴らしさは、ちょっと言葉にならない。楽しいとか、格好よいといえばそうだけど、それともちょっとちがう、それだけじゃない。ダブルアンコールのK.and his bikeではどういう訳か感動して泣いてしまった。

あんまりライヴとCD変わらないかなーって思ったこともあったけど(上手いから)、やっぱりライヴは素晴らしかったです。彼らの鳴らす音は、どれもすごく凛と澄んでるそんな印象。ちょうど荒井さんのすっとした立ち姿みたいにね。


バンアパの音は、日常にちょこんとおいとくことができるなぁと近頃思っていて。はっきりとした原因はないけど精神的に調子よくないなーって時に、ipodくるくるして選ぶとバンアパだとしっくりくるが多くて。ギャインギャイン鳴っていたり、速い音は違うし、バラードでも、日本語の歌詞の曲は何か引きずられそうで、なんとなく拒否してしまう。そんな時、ちょっとでも気合いをいれないとこちらがなんとなくくじけそうな音楽もあるのに、バンアパは聞いていてとても楽なんだな。残念ながら、そういう風に向き合える音って私は、あまり知らないのな。外人さんはあるのだけれども。探せばあるんだろうけどね、今は彼らがいいや。

きっと10年先もその先、聞いていられるような気がしてる。