新春花形歌舞伎@新橋演舞場

1階席、奮発したぜ!花道が見える!

最初のは、基本舞踊でした。お正月らしい、おめでたいもののお面をかぶって、海老蔵さんが踊るという感じで。顔がキレイだから、万事OK。海老蔵さん超キレイ!さいこう。で、短くて、終了。あ、追加で言うときますとね、海老蔵さんは、指が長くて、手もキレイです。中学生のときから!

恋飛脚大和往来は、和事なので楽しみに見に行ったのよ。有名なお話で初めて見るし。世話物でいいのか知らないが、これ系のは、通常日本語分かりやすいよね。浮気相手の遊女のために、当時に死罪にも値する横領をやって、遊女を見受けして、逃げるというのがどうにも「バッカじゃないの!」って感じで、腹立たしい。だいたい仕事中に愛人に会うってなんなのよ、養子風情で、バーカ!と思ったので、向いてません、こういう話。私、しどうさんの歌舞伎初めて見たのだけど、お声がいまいちでしたね。なんか、発声がきちんとしてない感じ。掛け合いをする猿弥さんに比べて、ナチュラルに「歌舞伎」的じゃないのが残念な感じ。

さて、弁天小僧ですよ。また、弁天小僧かよ!チケットは親戚がとってくれたのですが、ワタクシ、最初、昼の部だと思ってこの公演見に行くの決めたのですよ。昼の部は、義経千本桜の小金吾討ち死にとこだし、新くん*1がいがみの権太*2っていいじゃない!って思ってたのですけれども。なんか手違いで夜の部ということで、しぶしぶな感じで。「だいたい、新くんが女形やるってありなの?あのようなマッチョが!」って思ってたのですが、これがすばらしく良かった!

最初花道から出てきたときに普通に美しいのだけど、思わず「デカ!」と言ってしまいましたよ。176cmのお嬢様役なんてナシだ!新くん、デカイよ!でも、キレイ!美しい!ビューティッフォー!

お嬢役のときは、「うううむ」と思ってしまうのですが(きれいだけど)、正体がばれてから、服を脱ぐ、開き直るあたりが、もう抜群に良い!まず、体がキレイ、本気で悪そう。悪童って感じで、大変わるそうで、すごく彼にはまっている気がしました。稲勢川勢揃いの場で、花道で、客席を振り返った時の美しさには、客席一同息をのむ。華やかすぎる。

極楽寺屋根立腹の場の殺陣もすばらしく、立ってるだけで絵になるっていうので、価値がありますね。肉体派!ああいう体を張った演技をすると彼からいろいろほとばしる、いろんなものが!オレの妄想もほとばしる!

ワタクシは、ひどい海老蔵厨なので、感想としては、「海老蔵さんキレイ」しか書けないけどどうしようもありません。でもね、花道に立ってるだけで、「たまらん!」って、女子の心拍数が自然とあがるような演技が出来る人って本当はなかなかいないと思うの!海老蔵さんって、それだけでも本当にあの世界の宝だと思うし、歌舞伎をやるために生まれてきたのだと思うよ。

茶の間の皆様は、みんな、海老蔵さんの凄さを分かってない。のがとても歯がゆい。スタイルの良い女に次から次と手を出しては別れているようなことばっかり世間的にはクローズアップされてますが。花道に立つ時のぞくぞくするような彼を見ればいいと思う。1万円出して!

新くん、最高、あいしてる!

以下は記録。

一、歌舞伎十八番の内 七つ面

二、恋飛脚大和往来 封印切
亀屋忠兵衛   獅 童
傾城梅川    笑三郎
槌屋治右衛門    寿 猿
丹波屋八右衛門    猿 弥
井筒屋おえん    門之助
三、弁天娘女男白浪
  序 幕 雪の下浜松屋の場
       稲勢川勢揃いの場
  大 詰 極楽寺屋根立腹の場
       同山門の場
       滑川土橋の場

  • 弁天小僧菊之助/青砥左衛門藤綱    海老蔵
  • 南郷力丸    獅 童
  • 鳶頭清次  市川右 近
  • 忠信利平    段治郎
  • 赤星十三郎    春 猿
  • 松屋幸兵衛    右之助
  • 日本駄右衛門    左團次

*1:海老蔵さんの私のみが使う彼への愛称

*2:ゆすり、たかり+勘当されているドラ息子的な人物