某カップルの破局に寄せて

理由が男性側の女性関係と聞いたときにまず思ったのが、その男性の相手女性の心理だった。その女性がもし結婚後のご新規さんならば、彼自身よりも、彼女の夫であるということに価値があるのだと思う。あの大物女優の旦那を一時的にしろ寝取るというのは、衝くような快感だろう。歪んでるけど、気持ちが良いに違いない。あの女優の夫だと知っていて口説きにいく、口説かれるなら、不倫と知ってても相手になるような女なら、相手が落ちた瞬間は、とんでもない女冥利だ。女子力なんて、甘っちょろいもんではなく、そいつ雌力が半端ない。絶対友達少ない、と思う。女の自己評価が高まることはうけあい。
妻に対する愚痴のひとつでも彼が打ち明けたら、それは世間が誰も知らない二人だけの秘密で、その状況はたまらなく魅惑的。体の芯から女の自尊心が満たされるよな「錯覚」があるだろう。きゅんきゅんじゃない、ぎゅんぎゅん。なんてことを考えました。はい。
ワタクシは一生不倫しないで生きたいと思ってますし、既婚男の不倫は宮刑が妥当という、大変厳格な倫理観の持ち主なのですが、相手の女(達?)の心理を
考えるとぞくぞくしました。

二つ目。ぱふゅーむちゃんたちの曲に、「あの子みたいに可愛くなれたら、新しい世界で毎日が夢いっぱい」って歌詞があって、聞くたびに「たぶんこれは世間によくある嘘」と大人な自分は思う。
でも、容姿に対する自ら刷り込んだ劣等感と浅薄な自意識で上とか下とか、下劣なことを考えて、勝手に傷ついたり、救われたりして。そして、「あの子みたいに可愛くなれたら、新しい世界で毎日が夢いっぱい」と、つい考えてしまう自分がいる訳で。短絡的。

でも、あんなに性格もよさそうで、好き嫌いは別にして一般的には、日本でトップクラスのキレイな人でも、こんなことになってしまうのだから、世の中何を持っていれば幸せになれるのか分からない。美しい容姿って幸せの要件ではないのかね。

幸せの基線って自分で決めるものだから、何があれば幸せって話でもないんだろうけど(と、いうことは彼女がいま、不幸という話でもない)。基線は自分でと、再度自ら言い聞かせる。
あと、最終的に高知東生の評価が自分のなかでひっそりとあがったことはメモ。