200Q

村上さんの新刊をとりあえず、1だけ買ってきた。もったいないからまだ、読みはじめてない。

世界中どの言語よりも日本語が一番早く読めるのが嬉しい。というか日本人で良かったなぁ、程。
と、いうのも、海辺のカフカスプートニクの恋人を英語で暇なときに読んでいるのです。急ぐ話じゃないので、ゆっくりと。当たり前だけどプロの翻訳はすごいなーと思うのと同時に、彼の文章の質感が、英語だとなにか欠けてるなぁと思う。平坦というかなんというか。ワタクシの語学力の問題かも知れないけど、さ。どうやっても訳語なのよ、オリジナルではないの、筋は一緒だけど。もちろん、私が読んでる翻訳本で同じことが起こってるのだろうけどさ。作家自身が書いたオリジナル言語を解することができるのはありがたいことですね。という話。だって日本語の言語感覚がない人には「Q=9」って分からないしさー。タイトルすら、そっから始まるのかよ。

いや、でもスミレの恋の描写は原文そのままの美しさと力強さで、翻訳の業に感心した。

関係ないけど「SPUTNIK SWEETHEART」の表紙は、筋とまったく関係ない、アジア系の女性(日本人?)が乳首だけはきちんと隠れた状態でベッドに裸でうつぶせになっている写真なので、電車で読んでると少し恥ずかしい。まわりのオサーンも気にしている。