"I've finished!"

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]

1900年代初頭のアメリカのお話。あの埃だらけの街の感じとかが嫌いじゃない。
最初の何分かほとんど台詞がなく進み、自分なんか、見ていて、「もっとここを細かく説明してよ!」とか思ってしまうのだけど、「こういうことかしら?」、と思っているうちに、映画がが進んでて「映像を見て、自分で状況を考えなさい。」と言われている気がしました。というか、生きていくのは、そういうものだよね。誰も説明はしてくれない。お話は、もう、世の中にこういうことを考えて、なおかつそれを映画にしちゃうってさ、もう、同じ人類として嫉妬しちゃう。(大げさ)

主人公の海でのシーン。あの気づいちゃった時の表情。と"I've finished!"*1と最後に主人公の後姿がスゲー。もう、スゲー!!

物質的なものは、なんでも手に入るのに、最終的には全部を失っちゃうという人の悲しさよ。世の中には、「お金をいっぱい持っているのになんか不幸せな人」というフィクションが溢れていますが、「お金をいっぱい持っているし、ハッピー」というお話があまりないのは見ている人がつまらないからでしょうか。

暗いのばっかり見てるから、そろそろ明るいのみたいぜ。

*1:と聞こえた。